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FUFの通信誌 [組合活動]

フリーターユニオンの通信は、バックナンバーを備えています。
また、HPにも掲載しています。

フリーターユニオンの通信誌



最新号から特集記事を二つ掲載します。



年末企画 なぜ、若者は労働組合活動にはまったのか?   労働組合って何?というあなたへ     


                       
周りの環境に影響されない状態をつくりだすということ  KT
                                

 FUFに加入して、6年が経過している。今はフリーランスという立場で、いわゆる賃労働からは解放されている状態が続いている。(生産活動からは解放されていない)
今回、組合員の櫻庭氏のはからいで山口大学の講義の1コマで、「机上の勉強に辟易した大学生向けに、法律を実生活で使うことについて」という題材を元に講義をすることとなった。講義の内容は後述するが、まとめると、私の大学卒業後から現在に至るまでの人生の振り返りと、ポイントポイントで労働法などを活用してきた、という内容である。
 私は正社員で働いてきた会社とは、必ず法的な何か=労働条件についての要求をしているのだが、一般労働者であってもこの内容に諸手を挙げて賛同してくれる人は少ないにもかかわらず、大学生に対して伝わるわけはないのではないかと思っていた。結論としては、実生活上で労働法を使うというのは非常に大事で、大学卒業後に就職したときに、労働法を意識しなくても生きていける人はいるが、その反面、残業代やパワハラセクハラなどの問題に直面する人間は「必ず」出てくる、という話をした。今回、ここだけはどうしても伝えたかったのだが、後日のアンケートではここがあまり伝わってないように思えた。
かつて私もそうであったが、「自分は大丈夫」という考えがものすごく根強い。後日回収した学生のアンケートを見ても、「公務員志望だから残業代の話をされても意味がない」というような内容もあった。公務員でも実際に辞める人間は多いし、例えば警察はパワハラのデパートだし、セクハラもあるし、犯罪行為をしているわけではないのに解雇されたり、ということは実際に起こっているのにも関わらずである。だが、この講義をしたことで、将来こういう問題に直面した時に思い出してもらえるだろう、という淡い期待をしている。
 その他、「石の上にも三年というが正しいわけではないということが分かった」と書いてくれていた学生がいたことが非常に良かった。私は自分なりの考えで、「何も考えずに3年間はどんなことがあっても絶対に続ける」という愚かな真似はしなかった。人生は有限であり、1年でも2年でもロスをするということは非常にもったいない。もちろん1年や2年しか続けてないなかでも、ほかの人間よりもより多くのことを吸収しようという意識を持ち続けていたことは事実である。残業代が出ない、上司が嫌がらせをしてくる、こういうような会社は早めに見切りをつけて辞めてしまえばいい。団体交渉での解決でもいい。
 そうこうしているうちに、私は、生産活動についてはかなりの卓越性を得ることが出来た。30歳になるまで気づかなかったが、どうやら商売の才能は少しばかりあったらしい。30代前半にて、一般の企業が行っている活動(商品企画、営業、サービスの提供、集金)を自分で全て行うことが出来るようになった。組合の争議活動も、数々の失敗を乗り越え、ある程度自分のスタイルを確立できるようになった。現在の自営業がずっと続けばいいのだが、そうなる確証は一切ない。廃業してしまった暁には、再び賃労働者として働くことになろう。その時には必ずや職場闘争を厭わずに積極的に会社と交渉していきたい。
 私の現在の人生目標は、「周りの環境に影響されない状態を作る」ということになっている。仕事においては、大口の取引先を確保しつつ、取引がなくなってもいいように、小口の取引先を増やす努力をしている。もし外部環境が原因で廃業したとして、賃労働者として働く場合も、会社が残業代を払ってくれないとか、上司が嫌な奴だとか、そういうことに左右されずに、知恵を駆使して残業代を払わせる、上司を団体交渉に引きずり出して交渉していく、ということをしていきたいと思っている。その結果、どんなに周りの環境が悪化しようとも、「心の平静」(これを目指すことが本当に正しいことなのかどうかはわからないが)を保つことが出来るような方向に間違いなく向かっているのである。

『20代で開業した若手社労士が語る、損をしない労働法の理論と実践』以下、概要

 私は今年32歳になる。リーマンショック前後で大学卒業を迎え、当時は空前の売り手市場と呼ばれた時代であった。学生時代はアルバイトはしていたが、本格的に賃労働者として働きだしたのが「ここ」だった。「ここ」まではレールの上を歩んできた。新卒で入社した会社で、賃金未払いの問題が発生し、「ここ」で何か目が醒めるようなことになったのである。そこから労働基準法を初めて知ることになる。2社目は残業代が出ない会社だったので、いっそ辞めて自分の力で飯を食っていきたいという漠然とした目標が出来た。そこから社労士を目指し、運良く合格し、社労士事務所で働くが、そこでタイミングよく揉め事が起こり、自営業として独立するきっかけができた。仕事0の時代を経て、現在ではフリーランスとして、多忙な日々を送りながらも賃労働の煩わしさから解放された。
 現在の私の主な活動内容は、労働組合活動と、社労士の活動である。労働組合の活動を続ける理由は、①勉強のため②助けられたお礼の2つ。団体交渉などの争議活動は、知識よりもスキルが重要であるから、実践を通じてしか得られないスキルを得ることが出来た。社労士の仕事は、行政に対する書類提出代行や、助成金の提案、法律関係の相談など。一見相反する活動であるかのように見えるが、両方を通じて見えてくるものもある。
 理論と実践というタイトルなので、実際に自分が労働組合を通じて残業代を請求した事案を紹介した。証拠などももちろん大事なのだが、結局は争議に至るまでの自分との闘いが重要で、そこを乗り越えるまでが大変だということ。
 大学生に向けてのメッセージは、労働法にかかわりなく生きていく人間もいると思うが、どうしても賃労働になじめずに、躓いたりする人間が出てくる。そういったときに、今日話した内容を少しでも思い出してほしい。職場をやめるという選択肢だけではなく、労働争議を通じて解決することも選択肢としてあるんだと。



「支援」から「運動」へ~希望を持ちそれを言葉に   HM



1、ホームレス支援

 私自身の活動への参加は、方向性と動機の二つの面から説明ができます。まず方向性ですが、経済を勉強するなか格差や貧困の問題に関心が向いたいうことがあります(今思えば、どうしてお金儲けの方向に関心が向かなかったのかとは思うのですが)。次に、動機の部分ですが、私には「世間知らずコンプレックス」がありました。「自分は世間知らずだ」「社会の現実を知らない」ということがコンプレックスとしてありました。それは27歳まで学生だったということが最大の要因でしょう。そのため社会の現実に触れてみたいという焦りにも似た気持が、20代半ばくらいから強くなってきました。また加えて、それまでずっと繭のような膜のようなもの自分が包まれていて、なにか「現実」とずれているような、「現実」と出会えていないような感覚が物心ついたころからずっとあり、それは同時に自分に対する無力感や劣等感の源になり、それが先に述べたようなコンプレックスを増幅させたということもあります。「だから社会の現実に触れてやろう、そのためには家も何もかも失って路上から放り出された状態の人たちの支援運動に関わったら、社会の現実に触れることができるのではないか」そんな思いがありました。
 流石に自分がホームレスになる度胸はなかったところは、自分の限界だと思いますが、ともかくも以上のような二つの思いが相まって、ホームレス支援の運動へと向かうこととなり、支援団体に出入りするようになりました。支援団体がNPO法人化するとともに、そこの職員になってフルタイムでホームレスの支援活動に参加することになりました。言うなれば、ホームレス支援のプロフェッショナルです。それは、福岡もっと言えば全国的に見てもそれほど数は多くはないと思いますが、それだけに、世間からも、そして団体のメンバーからも「まともな仕事」と思われず、「世間知らずコンプレックス」を払拭することは出来ませんでした。だから、「職業は?」と聞かれたときには「無職みたいなもんですよ」と自嘲気味に答えることが常でした。ホームレス支援の活動を通して、生活保護・介護保険・社会福祉制度、不動産業界、そして労働問題、また、依存症や精神疾患の問題等、様々な事柄に触れて、役所の窓口や不動産業者とそれなりに渉りあってきたにもかかわらず、です。
 結局、そのようなコンプレックスを払拭しきれたのは、30才過ぎて介護会社に「就職」して初めて勤め人になってからであり、改めてそれまでの自分の環境と会社員としての環境を比較した時であり、自分のやってきたことは「それなりにそれなりのことだったのだ」ということが分かった時でした。

2、支援から運動へ
 専従職員として活動をするなか、持ち掛けられた相談をそれなりに解決したりもしていったのですが、やっているうちにこれは運動ではないなという気がしてきました。何か新しいものができるというよりも、野宿者とそうでない人、あるいは「元」野宿者とそうでない人との境界線を消すことはできないと思い知らされ、支援/被支援という関係を乗り越えるところにこそ何かがあるのではないかと思っていたけれども、あまりその考え方は団体においても受け入れられませんでした。 
 それから、野宿者の支援活動をしていて気が付いたことは、彼らが野宿をする前というのは、非常に不安定な雇用状態にあったということでした。そして、ちょうど同じ時期に「派遣」の仕事が増えていく状況があり、また、非正規雇用の数が増加していく状況で、両者がかぶって見えました。野宿へと至る過程というのが、終身雇用のように一つの会社に新卒から勤め上げていくのではなく、仕事を転々としていくことで結果として高齢になり仕事を失っていくというパターンが、両者の間に共通するという認識を持つようになったのです。それは建設業かそれとも物流や製造業かの業種の違いこそあれ、上記のパターンは共通していると思いました。そういう意味では、日本型雇用(いわゆる終身雇用の年功序列の雇用)を信じることは出来なかったし、一億総中流というものも幻想だったと思い至りました。
 野宿者支援活動を続けていく中で、これからの先行きはもっと悲観的なモノ、つまり現在「派遣」で働いているような人たちがホームレス状態になるという予測がありました。それだからこそ、経済社会の在り方を問うような形で運動を進めていかねばならないと、特に新自由主義的な経済改革の在り方を、ひいては資本主義の在り方そのものを問題にしなければならないと、そのような認識から労働運動をしていかねばならないと考えるようになりました。経済社会の基本は資本と賃金労働の関係から成り立っており、そこを問題にするのは労働運動しかないからです。そしてまた、非正規雇用労働者というのはほぼ7既成の労働組合に組織されていないし、そういう人を相手にしてこなかったという経緯があありましたので、「じゃあ、非正規雇用の人の労働組合を自分たちで作ろう」と考えて、フリーターユニオンを結成したという次第です。
 それから10年近くが経過したわけですが、では、当初の志の「資本対労働」を軸としつつ社会を変革し、その主体たる「支援/被支援」という関係を超えた新たな集団的主体を形成しえているのか、ということについては残念ながら力及ばずという所ではあります。でも、そこのところはあきらめたくはない。希望を持ち、それを言葉にして実現することを志向すること、それを捨ててしまったら運動ではなくなってしまうから。

 「私たちは、人々がしばしば何かを欲するのに、本当にはそれを望もうとしないことを知っています。どうか、あなたが欲するものを望むことを恐れないでください」(2011年11月9日スラヴォイ・ジジェクのスピーチ/芦原省一訳)







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通信33号発行しました。 [組合活動]

2018年2月11日発行 FUF通信№33号は、2017年末企画特集です!

すでに読者の方々からのカンパや感想をいただいてるところで、大変ありがたく、心強く思っています。
今後ともよろしくお願いします。

年末企画のテーマは、「なぜ、若者は労働運動にはまったのか」でした。
二人の組合員、まったくその経緯はちがいますが、いま目指すところは同じ方向なのではないでしょうか。

誰にでもある「壁」をどう向き合い、超えるかで、人の歩んだ道はできる。
そんな道を労働組合運動という一歩の道へ少しでもつなげていけたらと思います。

以下、目次


誰の前にも道はない 誰の後ろにも道はできる     たけもりまき

「支援」から「運動」へ ~希望を持ちそれを言葉に   丸田弘篤

労働組合ってナイン?というあなたへ           武田啓詩


山口大学で講演を聴いた感想                ノリスケ

年末企画行動報告                      内野瑞樹

働くこと学ぶことへの疑問を労働運動へ         見谷 元


争議解決報告 組合員みなの力で一軒落着       田中 升




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旗開き [組合活動]

2018年がスタートしました。
みなさん、今年もフリーターユニオン福岡をよろしくお願いします。

労働相談とか、争議案件といったものは、年末年始もなく当事者をはじめ闘うものたちにとって、休むことなく続いてるわけですが、普通に働いている労働者自身さえも、年末年始の休暇もまともに取れないまま続いてるという最悪な社会ともなっていますね。


いわゆるサービス業的な職種が増加しているなか、さらには「人手不足」ということが騒がれている状況ですから。
介護業界という福祉というものを預かりながらも、国の施策の「貧困」さによって、現場で働く労働者には、多大な負担がかぶさっています。

また派遣という働き方についても、いよいよ「使い捨て」としか言いようのない働き方が「定着」してしまっているように思います。

新年早々、AIがどうしたこうしたということがマスメディア的には騒がれていますが、そんなもので解決する業界や労働なんてあるはずもないのですね。

フリーターユニオン福岡は、今年も反資本主義を掲げて、破綻した資本主義の行く末をしっかりと見据えるべく、相互扶助の精神をもって、今年もまったりとじわじわと、真っ当に、闘っていこうと思います。

どうぞ、人生に迷ったらフリーターユニオンのドアをノックしてみてくださいな。
今年もよろしくお願いします!

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2017FUF年末企画 若者はなぜ労働運動にはまってしまったのか!?やったね! [組合活動]

若者はなぜ労働組合運動にはまったのか?!


12月23日、土曜日、クリスマスイブイブ、冬休み突入の天神。
10年前とは風景が確実に変わった。
多くの外国人観光、買い物客が、わさわさと歩いている。
福岡市以外の郊外、西日本各地からの買い物客が何かを求めてやってくる街、天神。

労働組合なって関係ないという顔をしながら歩く人々、
しかし、本当はそうじゃないたくさんの人々が、労働者の顔を隠して歩く街。

フリーターユニオン福岡は、変わらず声を上げ続ける。

今年の企画は、外部からのゲストなしバージョン。
組合員二人が、「なぜ、労働組合運動にはまったか」を、とつとつを語る。

普通に就職しなかった、できなかった、しようとした、どうやって金を稼ぐ?
一人で闘ってみようとした、抗ってみた、法律を学んだ、法律を使おうとした、
やっぱり労働組合が一番強かった!

それは、なぜか・・・・・。

次回フリーターユニオン福岡の通信誌をご期待ください。




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現代の資本主義について学びました [組合活動]

「ボルタンスキー/エスケレールの富裕経済(enriched economy)と
               それに対するナンシーフレイザーの応答について」


1、ボルタンスキー/エスケールの「enrichment economy(富裕経済)
 ボルタンスキー/エスケールは、ここ数十年の資本主義の変化について、①脱産業化 ②まだ名前がついていない発展という二つの特徴を指摘し、後者についてモノの世界(the wolid of objects) に注目して明らかにすると同時に、両者の関係を明らかにすることを試みている。
 その特徴の具体的な例として、高級品(luxury)をとそれを取り扱う高級品産業(luxury industry)が取り上げられる。高級品は例外的なモノ(exceptional object)、特別な製品なわけであるが、それは例えば高級なブランドであること、「ホンモノであること」、著名人が関わることによって、そのようなものになる。高級品産業はモノを生産することをやめて、ブランド部門に特化することで収益率を高めている。また、ビジネスを学ぶ学校に対し現代アートの講座を開くような要望も出てきている。
 特別な製品という概念に隣接するものとして、文化遺産の創造ということがある。これは、建物やモニュメント、また一地方全体へのブランドであり、保護政策の対象になったりするが、それに付随するものとして、土地価格の上昇や観光産業の振興にも資することになる。
 脱産業化と「例外的なモノ」への需要の高まりや文化遺産への熱中との関係についてであるが、この問題について、ボルタンスキー/エスケールは、富の生産という観点から論じられている。つまり、モノ(objects)に焦点を当てて、それらにどのようにして価値が付与され、モノ自身に富裕性(enrichment)のステータスが与えられるかについて検討している。富裕化されたモノ(enrichment object)という社会的な論理は、工業世界のそれとは違い、その限りにおいて二つの経済の理念形を描くことができる。つまり、富裕経済(enrichment economy)と工業経済(industrial economy)である。このような文脈においては、富裕化する(enrichment)というのは、個人の財産が増えるのではなく、モノの価値が豊かになるということを意味し、モノの差異と同一性を作り出して、体裁を整えることが富裕経済の根本的な資源になる。
 富裕経済における価値の生産の様式(form)は次の3つである。①標準的様式(standard form of value) ②コレクション的様式(collection form of value) ③資産的様式(asset form of value)。そして、それぞれの様式においてモノ(objects)は差異と時間という軸を元にして、その価値がはかられることになる。
 これらの様式は個別に存在しているわけではなく、互いに連関を持っている。つまり標準的様式は大量生産・大量消費の工業製品であるが、そこで生産されたモノはコレクションの対象になることもあり、それが資本の構成要素となるならば資産的価値をも持つことになるといったように。また、コレクションが経済的価値が派生し、富を得る手段となるならば資産的な価値も持つようになる。③の資産的様式は価値が金額で表現される様式であり、モノの属性は価格のみとなり、資本を蓄積するための機会を提供するために入手される。
 上記の3つのうち、富裕経済の発達に最も影響するのはコレクション的様式である。コレクション的様式は「富裕化したモノ(enriched objects)」の価値を確定させる際に、重要な役割を果たすものである。この様式の目立った特徴は、過去を志向しているというものであり、古いものが価値がある。そのため、製造コストではなく、保存することにコストがかかることになる。コレクション的様式によって価値が確立されるものは、アンティーク品に限らず、「限定品」や現代アート作品、文化遺産もある。また、コレクション的様式のモノの価値は、批評家やキューレーター歴史家が評価するもので、それらの人たちの労働は、モノの価値自体を生み出すわけではない。標準的な様式であるならば工場労働と価値の形成は結びついているが、コレクション的様式になると、価値の形成とそれを生み出す労働は分離される。
 富裕経済においては労働者と生産手段を持つ者との間の対立が存在し、標準的様式にはこの従来の階級的対立の図式が当てはまる。しかし、富裕経済になると、知的所有権保持者とその他大勢(様々な産業部門、活動、雇用形態)という形になり、従来の階級対立の図式が成り立たなくなる。また、コレクション的様式の場合や資産的様式の場合にはモノの価値を決める人は、そのモノの評価から得られる利潤と直接関係ある位置には無い。
 富裕経済は工業経済に比べ不平等の度合いが少ないということは無く、労働過程を通じた搾取は様々な形があり得る。また、労働現場は公的・私的領域にわたり、仕事をするというよりも「欲望」や「熱意」を発揮するという形になりやすい。また、雇用形態も正規雇用と非正規のプレカリアートが混在している。この情勢は新たな社会や政治勢力が富の不平等に挑むだけの力もなく、価値の決定の編成をより平等主義的な形に持ってくるだけの力もない。

2、ナンシー・フレイザーの応答
(1)価値について
 ボルタンスキー/エスケールの前掲の論文について、「価値」(Value)について扱っており、それを本質としつつも、マルクスの労働価値説や新古典派的な価値=価格とするものとも違っており、価格を正当化し、また批判しもするという性格を持っている。
 彼らの価値の使い方はそれぞれの先に挙げた3つの様式に対応させる使い方をしているが、これはマルクスが利潤、利子、地代の三位一体図式と呼んだもののうち、産業/利潤、金融/利子の2者は合致する。しかし、富裕化については判然とはしない。もし、価値が地理的優位性や、知的財産権、独占地代に関連付けることができるならば、マルクスが先導した議論に続くことができ、資本主義社会をより広い概念の中で捉えることができるし、産業的な利潤や金融利子、富裕化について機能的な重なりを理論化できることになるものの、彼らは資本主義経済を「区分け」することの方に関心を向けてしまっている。

(2)富裕化について
 筆者は富裕経済における価値設定について決定的となる労働について明らかにしようとしている。それは富裕経済においては、投資家が不動産の価格を吊り上げるように、コレクターが専門家を自分たちに有利に動くように巻き込んだり、また、富裕化経済における価値の設定は神秘化されてしまうことから、批評は脱神秘化をするということになる。
 だがそれが、資本主義社会を変化させるような希望を持つ広範囲の闘いの可能性を提示しえないし。富裕経済が搾取の経済ではあるけれども、工業的なそれほどはっきりしたものではないし、関わっている人が多岐にわたりすぎ、分散されたままで、搾取者と同一化してしまったり、アートの世界に幻惑され、その威信にやられてしまっている人たちもある。
 結局のところボルタンスキー/エスケールの資本主義分析は、包括的なものではないし、本当に富裕経済が支配的であるかは疑問である。現代資本主義の支配的セクターは金融であると思われるが、彼らはそれを軽んじすぎている。価値の資産的様式は、金融がどのような役割を果たすかについての理解を与えてくれはするものの、富裕経済はより広い文脈の中で考えられ、その成長を位置づけられるべきであり、そのような批判こそ社会変革の可能性を明らかにすることができる。


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学んだ後は、食うしかない。


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通信誌№32発行しました [組合活動]

2017年10月8日付でフリーターユニオン福岡の通信誌№32を発行しました。

購読者のみなさんのお手元には今日明日中に届くかと思います。
今回のテーマは、前回に引き続き、「働き方を問い直す」です。

『マルクス経済学と現代資本主義』桜井書店発行2015.7.1
このなかの第18章、森岡孝一さんの「日本資本主義分析と労働時間」という論稿を参照して、労働時間についてさらに学習を深め、それぞれの働き方を見直すことで書いてみました。

関心のあるかたは、通信をお送りしますのでご連絡ください。

新しい争議案件についての報告、「新月灯花」ライブの報告などもあります。

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だらしなくてもいい。いいかげんでもいい。殺しあうよりはずっとマシさ! [組合活動]

8月13日日曜日の午後、たまたまなことがあれこれ重なり、ハッピーな一日となりました。

組合大会後、今年度の定例会議を第2金曜日から第2日曜日の午後へ変更しました。
(第4金曜日はこれまでとおり)
組合員が集う大事な「会議」というなの生存報告の場。
やはり仕事のある金曜日では、時間も遅くなり、集まりもよくないということで、月に一度は日曜日に集まろうということになったわけです。

会議というよりももっと幅広いイメージで、月に1回集まって、ゆっくりとあれこれ、おしゃべり、相談、食べたり、呑んだり、学んだり。

ということで、組合員ではないみなさんも、どうぞおでかけください、ご案内します。


長い前置きとなりましたが、そんな経過で始めての第2日曜日。
それがまたたまたまお盆の真っ只中の13日となりました。

そして、その日の夜に「新月灯花」のライブが事務所の近くのライブハウスで開催されるという!!
これはもう行くしかない!

そして、バンドのメンバーの一人はいわずと知れた、フリーター全般労組=キャバクラユニオンの田中さん、前日からメンバーとともにフリーターユニオンの事務所へ。

軽く会議にも参加してくれた田中さんと一緒に!


ライブでの演奏すべてがかっこよく、すっかり新月灯花にやられまくって帰って組合員一同でした。


だらしなくてもいい。 いいかげんでもいい。 殺しあうよりはずっとマシさ!



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組合大会議案より [組合活動]

2016年度の組合大会も成功裡のうちに無事終了。
少数でも、内容の濃い大会となったことは言うまでもない。
大会前に、一つの大きな係争事案が解決したこともあり、議論討議も具体的で前向きなものにすることができた。議案より部分的に抜粋してみる。

その他、組織運動、生存運動、広報、示威活動などなど多岐にわたって議論をした。
さ、2017年度も一歩ずつ進んでいこう。

あなたの参加を歓迎します!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

株式会社某不動産会社事案が解決。


 株式会社某不動産会社に約4年ほど正社員として働いていた相談者が、組合員の紹介で加入し、当時の店の責任者のパワハラ及び未払い残業代を請求した事件。4回に渡る団体交渉を経て、解決金で解決した。
 当時使っていた手帳をもとに、労働時間を割り出した上、相手方は1月あたり30時間分の定額残業代を含めていたが、それを否認する形で残業代の単価を引き上げることとなった。手帳の記録での残業代請求は、判例通りにいくとおおよそ1/2が認められた例があり、さらに定額残業代については判例通りにいくと「固定残業手当」のような一目で残業代と分かるような手当に関しては、残業代として認められる傾向が強いこともあり、解決金した金額は法律で考えても決して少ない数字ではないと考えられる。
 第1回目の団体交渉から、ほとんど相手の言いなりで進めた。相手の望むように弁護士、社労士を団交に出席させた。というのも、相手が第1回目で金銭で解決するという提示をしてきたからそうなったのである。会社名も表に出さず、弁護士)の名前も表に出さずに進めた。ただ、最後の最後で、「組合は債権者ではない」「組合の口座に振り込むには、弁護士の立ち合いで当事者の印鑑が必要」という法的根拠のないこだわりを見せてきたため、こちらも社長が団交に出席するように求めるのと、時効の2か月分を支払うことをこだわり、お互いにこの部分を譲るならばと、譲歩した形で最後にいくらかを上乗せすることで終結へと至った。
 

 金だけの話をすると、非常に単純な話のように見えるが、これは非常に綿密な打ち合わせや勉強などを合わせた結果であり、これはどのような紛争であっても外すことのできないプロセスであるということは、絶対に認識しておかなければならない。
 事件の担当者の感想を述べると、今までは団体交渉においては、カンペのような形で文書を持ち込んだことはなく、ちぐはぐになりながらも何とか他組合員の力を借りながらこなしていた。今回は事前に団体交渉で言うべき点をまとめ、カンペを作り、それ通りに行うという手法を自分なりに確立した。そこが課題であったため、課題を克服し、また1つレベルアップした感がある。さらに、団体交渉よりも、むしろ事前の打ち合わせや勉強などのほうが重要であるということ、新たに知ることができた。
 我々はお金をもらって商売でユニオンをやっているわけではなく、構成員で組合費を出し合い、自らの信念に基づき行動している。当然活動費が組合から出るわけではなく、全て自分の出費で行われる(団交の実費(日当を除く交通費など)は出ます)。決して当事者はお客さんではない。そこをお客さんの立場で来られるため、そこから話をしないといけない。それを理解してもらうのが本当に難しい。
 会社との団体交渉は、綿密な打ち合わせと勉強、知恵を出し合えば何とか解決する。それよりもむしろ難しいのは、当事者のケアではないのかと、新たな課題を抱えることとなった。






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本日、組合大会 [組合活動]

今日は、フリーターユニオン福岡の第11回(12年目へ向けた)組合大会です。
午後から事務所内にて組合員が集まって、次年度へ向けたさまざまな活動取り組みを展望します!

夕方から交流会などやっていますので、関心のあるかたはどうぞ事務所へおいでください。
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fuf通信31号を発行しました [組合活動]

2017年6月9日 31号の通信誌を発行しました。

テーマは、「働く方『快革」!!&メーデー報告」です。

労働を「快」く、改「革」するには・・・・と、ぞれぞれの組合員が日々苦闘する労働について、ありのままを語ったり、理想や現実を語ったり。

そしてメーデーのあんなこんななど。

もちろん、お楽しみ「小説」もあります。

通信を購読されたい方は、ご一報ください。
そして、通信が届いた方は感想、批判などお寄せください。

いつもカンパ、ありがとうございます!!

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